研究課題
基盤研究(C)
皮膚有棘細胞癌(SCC)からのIL-1αの産生により、間質線維芽細胞のCD10発現が誘導されることが明らかとなった。Substance Pはmetalloproteinaseの産生を誘導することで腫瘍の浸潤を促進させるが、間質CD10+線維芽細胞は、substance P濃度を低下させることで、SCCの浸潤能を抑制するということが明らかになった。また、皮膚SCC周囲の間質線維芽細胞においてカテプシンKの発現が高くなっていた。カテプシンKは腫瘍からのIL-1αの産生を介して誘導され、SCCと共培養すると、浸潤能を促進することも明らかとなった。これらの結果は、間質線維芽細胞が皮膚SCCの浸潤に積極的に関与する新しい機序として重要であると考えられた。
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