研究課題
基盤研究(C)
慢性光刺激に暴露されたヒト皮膚組織を対象に、酸化ストレス傷害、抗酸化酵素の発現、酸化ストレスシグナルについて解析を行った。その結果、活性酸素種による核酸傷害のマーカーである酸化型DNAは変化が認められなかった。一方、脂質過酸化反応のマーカーとなるHNEが増加し、このHNEはエラスチンと共局在するがコラーゲンとは共存しないことが判明した。また、種々の抗酸化酵素の中でも、非誘導型であるHO-2の発現誘導がなされることが初めて明らかとなった。さらに我々は皮膚疾患モデルとして乾癬の皮膚病変を用いて検討を行った。酸化ストレス障害を起こしている細胞はCyclinEやNFκBと共局在し、乾癬皮膚病変の指標(BSA)に相関関係にあることが判明した。
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Tokai J Exp Clin Med
巻: Vol.35、No.4 ページ: 152-64