研究課題/領域番号 |
21591547
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
桐生 茂 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (20313124)
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研究分担者 |
井上 優介 北里大学, 医学部, 教授 (40232566)
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連携研究者 |
吉川 宏起 駒澤大学, 保健学科, 教授 (10272494)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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キーワード | マウス / 肝特異性造影剤 / 覚醒 / 体温 |
研究概要 |
本研究の目的は覚醒下のマウス躯幹部MRI撮影のための覚醒下固定法の開発、および麻酔による薬物肝動態における影響の検討である。覚醒下マウスの固定法は検討の結果、ポリメチルメタクリレート製のホルダーとスコッチテープで行われた。2名の実験者により3分以内に覚醒したマウスの固定が行えた。マウスの体温はホルダーの周囲に設置したチューブに恒温槽を用いて水を循環することにより制御した。マウスにGd-EOB-DTPAを静注し、肝臓における薬物動態を連続的に観察した。RFコイル内においてマウスの体温は麻酔下で低下し、覚醒下では一定に保たれた。Gd-EOB-DTPAの肝臓からの排泄は覚醒下平熱のマウスよりも麻酔下・低体温のマウスにおいて遅延がみられた。麻酔下マウスを加温することにより肝臓からの排泄は促進され、覚醒下マウスを低体温にすることにより肝臓からの排泄は遅延した。麻酔下において低体温の程度が強くなるとGd-EOB-DTPAの肝臓からの排泄はより遅延した。麻酔の有無および低体温の有無をそれぞれコントロールすることにより、Gd-EOB-DTPAの肝臓からの排泄が、麻酔の有無にかかわらず、低体温により惹起されることを示した。Gd-EOB-DTPAの代謝に影響を与える薬物についても検討を行った。
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