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2010 年度 実績報告書

大血管ナビゲーションを駆使した術者のイメージング能力向上に寄与する革新的治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 21591804
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

青見 茂之  東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (30183726)

研究分担者 梅津 光生  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (90132927)
中村 亮一  千葉大学, 大学院・工学研究科, 特任准教授 (30366356)
鈴木 孝司  東京女子医科大学, 医学部, 助教 (00468688)
植松 美幸  国立医薬品食品衛生研究所, 医療機器部, 研究員 (10424813)
キーワード臨床 / 外科 / 大動脈瘤 / 手術支援 / ナビゲーションシステム
研究概要

手術ナビゲーションは患者の画像情報を地図のように利用しながら,患者体内の肉眼で見ることができない情報を可視化させ,標的までのアプローチを支援するものである.われわれは,胸腹部領域では難しいといわれていた手術ナビゲーションを,臨床応用できるまでに向上させた.他施設で利用できるようにするためには,患者の画像情報と実際の身体構造との位置合わせ(レジストレーション)の簡易化が重要な点である.
体表面からでも認識しやすい点を触れながら探索して背骨をレジストレーションし,その結果をもとに肋間動脈の位置を特定できる精度にすることを目標とする.しかし,レジストレーション後にベッドを動かすと位置誤差が生じ,再レジストレーションを要する.そこで,ベッドの動きを計測し,位置補正するシステムの開発を行う.
今回,固定法の異なる2種類のマーカ(A,B)を設計・開発し,機能を比較した.いずれも,ベッドの固定治具を利用し,棒を取り付けるが,マーカの棒への取り付け方法が異なる.マーカAは2方向から板で挟んで固定する方式,マーカBは4方向から締め付けて固定する方式とした.水平方向ではマーカをX-Y-Zステージに固定し,等間隔で動かしたときの誤差を算出し,また回転方向ではマーカをゴニオステージに固定し,動かしたときの追従性の確認を行った.その結果,水平方向の誤差はマーカAでX軸0.037mm, Y軸0.018mm, Z軸0.005mm,マーカBでX軸0.015mm Y軸0.005mm Z軸0.025mmとなり,ともに光学式位置計測器の計測誤差範囲内であった.回転方向ではステージの設定値と光学式位置計測値との相関図を作成し,回帰直線の傾きを求めたところ,マーカAで0.978マーカBで0.987となり追従した.作成したマーカは実験室系では十分な精度を有した.今後は実際にベッドに固定し,臨床での応用を目指す.

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (12件)

  • [雑誌論文] 【大動脈瘤/大動脈解離を知る】大動脈瘤/大動脈解離の病因と病態2011

    • 著者名/発表者名
      青見茂之
    • 雑誌名

      Vascular Lab

      巻: 7巻6号 ページ: 582-585

  • [雑誌論文] 【手術vs非手術 最新のエビデンスから】腹部大動脈瘤2010

    • 著者名/発表者名
      青見茂之, 小澤英樹
    • 雑誌名

      外科

      巻: 72巻13号 ページ: 1532-1538

  • [雑誌論文] 【大動脈基部再建・置換術のテクニック】Bentall手術 ボタン法+interposition graft法(解説/症例報告1特集)2010

    • 著者名/発表者名
      青見茂之
    • 雑誌名

      CIRCULATION Up-to-Date

      巻: 5巻4号 ページ: 334-338

  • [学会発表] 目標血管位置の特定のための皮下組織厚の影響縮小による位置決め誤差の削減2010

    • 著者名/発表者名
      植松美幸, 梅津光生, 青見茂之, 中村亮一, 鈴木孝司, 村垣善浩, ほか
    • 学会等名
      生体医工学シンポジウム2010
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      20100910-11
  • [学会発表] 大動脈ステントグラフト術のための自動画像セグメンテーション2010

    • 著者名/発表者名
      許家群, 植松美幸, 梅津光生, 飯村浩, 青見茂之, 中村亮一, 鈴木孝司, 村垣善浩, ほか
    • 学会等名
      第49回日本生体医工学会大会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20100625-27
  • [学会発表] 大動脈ステントグラフト留置を支援する画像表示システムの開発2010

    • 著者名/発表者名
      許家群, 植松美幸, 梅津光生, 東隆, 青見茂之, 中村亮一, 鈴木孝司, 村垣善浩, ほか
    • 学会等名
      日本生体医工学会関東支部若手研究者発表会2010
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2010-11-27
  • [学会発表] 生体工学技術による人工臓器評価臨床現場で学んだ経験をもとに使いやすさ向上を狙った大血管ナビゲーションシステム2010

    • 著者名/発表者名
      植松美幸, 坂本怜, 許家群, 市橋琢弥, 梅津光生, 青見茂之, 中村亮一, 鈴木孝司, 村垣善浩, 伊関洋
    • 学会等名
      人工臓器
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2010-11-18
  • [学会発表] 今野手術後の胸部大動脈仮性瘤に対し緊急手術し、救命しえた1例2010

    • 著者名/発表者名
      實亀亮悟, 青見茂之, 冨岡秀行, 東隆, 米沢数馬, 遊佐裕明, 宮入聡嗣, 山崎健二
    • 学会等名
      日本胸部外科学会関東甲信越地方会要旨集154回
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2010-11-13
  • [学会発表] 標的血管の位置合わせ誤差を軽減するためのレジストレーション法の比較検討2010

    • 著者名/発表者名
      坂本怜, 植松美幸, 許家群, 市橋琢弥, 梅津光生, 飯村浩, 青見茂之, 中村亮一, 鈴木孝司, 村垣善浩, 伊関洋
    • 学会等名
      日本コンピュータ外科学会誌
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2010-11-02
  • [学会発表] 胸腹部領域を対象にしたナビゲーションシステムの臨床応用の現状と課題2010

    • 著者名/発表者名
      植松美幸, 坂本怜, 許家群, 市橋琢弥, 梅津光生, 青見茂之, 中村亮一, 鈴木孝司, 村垣善浩, 伊関洋
    • 学会等名
      日本コンピュータ外科学会誌
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2010-11-02
  • [学会発表] 大動脈ステントグラフト挿入術を支援する血管輪郭表示システム2010

    • 著者名/発表者名
      許家群, 植松美幸, 坂本怜, 市橋琢弥, 梅津光生, 東隆, 青見茂之, 中村亮一, 鈴木孝司, 村垣善浩, 伊関洋
    • 学会等名
      日本コンピュータ外科学会誌
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2010-11-02
  • [学会発表] 体表面レジストレーションの導入による手術ナビゲーションシステム運用の改善2010

    • 著者名/発表者名
      植松美幸, 坂本怜, 許家群, 市橋琢弥, 梅津光生, 青見茂之, 中村亮一, 鈴木孝司, 村垣善浩, 伊関洋
    • 学会等名
      生活生命支援医療福祉工学系学会連合大会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2010-09-18
  • [学会発表] ベイズ推定に基づく皮下組織厚補正を用いた体表上の解剖学的特徴点ベースのレジストレーション2010

    • 著者名/発表者名
      植松美幸, 中野喜隆, 許家群, 坂本怜, 梅津光生, 青見茂之, 中村亮一, 鈴木孝司, 村垣善浩, 伊関洋
    • 学会等名
      第50回日本生体医工学会大会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2010-06-25
  • [学会発表] 解剖学的特徴点を用いたレジストレーションにおける皮下組織厚に依存する誤差計測2010

    • 著者名/発表者名
      坂本怜, 植松美幸, 中野喜隆, 許家群, 梅津光生, 飯村浩, 青見茂之, 中村亮一, 鈴木孝司, 村垣善浩, 伊関洋
    • 学会等名
      第50回日本生体医工学会大会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2010-06-25
  • [学会発表] Preventive aortic root and asc aorta replacement increases the chance ofsurvival in Marfan patient2010

    • 著者名/発表者名
      東隆, 青見茂之, 冨岡秀行, 山崎健二
    • 学会等名
      日本血管外科学会
    • 発表場所
      埼玉
    • 年月日
      2010-05-21

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公開日: 2012-07-19  

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