Netrin-1の骨芽細胞分化に対する作用としては、細胞増殖には大きな影響を与えず、骨芽細胞分化を抑制していることを見出し、Netrin受容体であるUnc5A-Cが恒常的に発現していることを確認した。Schwann細胞株や神経鞘腫より分泌される物質で骨形成に影響するものとして、 Nogginを同定し、これが神経組織周囲の骨形成抑制作用の一旦を担っていると推測された。一方、神経系細胞で重要な役割が示されているMEK5-Erk5シグナル伝達系は、骨芽細胞内にも存在し、このシグナル伝達系は骨芽細胞分化抑制い働いていることがわかった。
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