研究課題/領域番号 |
21592211
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構東京医療センター(臨床研究センター) (2011) 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター) (2009-2010) |
研究代表者 |
藤井 正人 独立行政法人国立病院機構東京医療センター(臨床研究センター), 聴覚平衡覚研究部, 部長 (70129633)
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研究分担者 |
羽生 昇 国立病院機構東京医療センター臨床研究センター, 聴覚平衡覚研究部, 研究員 (60365369)
孫 こうい 国立病院機構東京医療センター臨床研究センター, 聴覚平衡覚研究部, 研究員 (40425773)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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キーワード | 頭頸部癌 / 幹細胞 / EGFR |
研究概要 |
頭頸部癌細胞株におけるEGFR発現とMT1-MMP発現との相関に関する検討では、HSC4にEGFRを添加するとMT1-MMP発現の増加を認めた。すなわち、EGFRは細胞増殖のみならずMT-MMPを介した腫瘍の浸潤増殖にも関与する可能性が示唆され癌幹細胞に関連するMT1-MMPとの相関を認めたことからEGFRと癌幹細胞との相関が示唆された。HSC4の癌幹細胞としてのクローン形成能)について検討したところ26%の細胞がクローン形成能が有り60%のクローンが内因性ALP陽性であった。HSC4における癌幹細胞マーカー発現を検討したところOct3/4とNanogが発現しCD133の発現は見られなかった。FACSによってHSC4からSP細胞を分離同定した。その結果、0.3-0.4%のSP細胞が同定された。FACSで分離同定されたSP細胞とnon-SP細胞(MP細胞)における各種癌幹細胞マーカーの発現を検討した結果、SP細胞においてOct3/4、Nanogの発現が有意に亢進していた。頭頸部癌細胞株SASおよびSCC4かからSP細胞とMP細胞を分離同定し癌幹細胞マーカーの発現を検討した。その結果HSC4と同様にOct3/4、Nanogの発現が有意に亢進していた。早期舌がん症例ステージI/IIの41例における癌幹細胞マーカー発現とリンパ節後発転移(DNM)との相関について検討した。その結果、DNMとOct3/4、Nanog発現とは有意に相関した。早期舌がんにおける様々な病理的特徴、癌幹細胞マーカー発現とリンパ節後発転移(DNM)との相関について多変量解析で検討した。その結果、腫瘍の血管浸潤とOct3/4がDNMにたいして独立した危険因子であることが証明された。以上から、EGFRは癌の浸潤、転移と関連し癌幹細胞マーカーとしてOct3/4はEGFRを介して癌の再発、転移に深く関わることが示唆された。
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