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2013 年度 実績報告書

企業労働者の心身症状に影響するワークスタイル及びライフスタイル因子の縦断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21592872
研究機関神戸市看護大学

研究代表者

加藤 憲司  神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (70458404)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2015-03-31
キーワード双生児研究 / ライフスタイル / ワークスタイル / 職業性ストレス / 慢性疲労
研究実績の概要

本研究は、労働者の働き方や生活習慣と心身症状発症との関連やそのメカニズムを、成人双生児を用いた縦断的研究によって解明することにより、職場における実効ある保健指導対策の確立に資することを目的とする。双生児研究法は、遺伝的に同一かつ幼少期(母胎内を含む)の環境を共有する一卵性双生児を対象とすることにより、曝露要因の影響を鋭敏に比較検討できる有力な研究方法である。
本年度7~9月にかけて、本研究への参加の呼びかけに応じた成人双生児約2000名に対し、郵送自記式質問紙調査を実施した。内容は基本属性(卵性を含む)・疾病の有無・生活習慣などのほか、労働に関する項目として、職歴・職種・雇用形態・労働時間・夜勤や不規則勤務の有無・職業性ストレスについて尋ねた。主要アウトカムである慢性疲労については、国際的に利用されているChalder Fatigue Scale日本語版(14項目)を用い、4件法56点満点で回答を得た。
慢性疲労の回答があった561人を解析対象とした。ペアの双方が回答したのは227組で、うち不一致なペア(ペアの一方が慢性疲労あり、他方がなしで、両者の得点差が7点以上)は52組であった。職業性ストレスのうち、過重労働を示す項目で慢性疲労との有意な関連が見られ、その関連には遺伝・環境要因の交絡がないことが示唆された。一方、仕事における自由裁量の多寡を示す項目では、自己裁量が大きいほど慢性疲労が起こりにくいという関連が見られた。この関連も交絡の影響がなかった。
労働に伴うストレスと慢性疲労との関連は、「ストレスを感じやすい人が慢性疲労にもなりやすい」といった遺伝・環境要因の交絡によるものではなく、直接的に影響を及ぼしていると考えられる。また、自己裁量を増やすなどの働き方の工夫によって、慢性疲労の予防効果が期待できると言える。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

備考

事業終了により、平成27年3月をもって閉鎖した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 職業性ストレスが慢性疲労に及ぼす影響に関する双生児法による検討2015

    • 著者名/発表者名
      加藤憲司、本多智佳、乾富士男、田中健太郎、冨澤理恵
    • 学会等名
      日本双生児研究学会第29回学術講演会
    • 発表場所
      石川県金沢市
    • 年月日
      2015-01-24
  • [学会発表] Genetic and environmental influences on the subjective well-being inventory in Japanese adults2014

    • 著者名/発表者名
      Omura K, Ogata S, Tanaka H, Honda C, Kato K, Hayakawa K
    • 学会等名
      15th International Congress on Twin Studies
    • 発表場所
      Budapest (Hungary)
    • 年月日
      2014-11-16 – 2014-11-19
  • [学会発表] Sense of coherence and subjective wellbeing in a middle-aged population2014

    • 著者名/発表者名
      Tomizawa R, Inui F, Honda C, Kato K, Hayakawa K
    • 学会等名
      15th International Congress on Twin Studies
    • 発表場所
      Budapest (Hungary)
    • 年月日
      2014-11-16 – 2014-11-19
  • [学会発表] Genetic and environmental influences on tojikomori syndrome in Japan2014

    • 著者名/発表者名
      Inui F, Tomizawa R, Honda C, Kato K, Nishihara R, Hayakawa K
    • 学会等名
      15th International Congress on Twin Studies
    • 発表場所
      Budapest (Hungary)
    • 年月日
      2014-11-16 – 2014-11-19
  • [備考] ツインナースプロジェクト

    • URL

      http://twin-nurse.jp/

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公開日: 2016-06-01  

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