平成22年度は、過去に在宅療養支援導入を行ったHIV陽性者および医療従事者に対する面接調査(課題名「HIV抗体陽性患者の在宅療養支援に関わる要因-経験のある患者・医療者に対する面接調査-」)に関し、山口大学大学院医学系研究科保健学専攻医学系研究倫審査委員会の承認を得た。その後、全国のエイズブロック拠点病院のうち3施設の臨床研究倫理審査を受け、承認された。現在は、そのうち1施設での面接調査を実施し、結果を分析中である。他の2施設に関しては対象者の最終選定や調査日時の調整を行っている。さらに、上記以外のエイズブロック拠点病院に対しても研究協力を依頼・調整中である。また、山口県内の訪問看護ステーション従事者を対象としたHIV陽性者の在宅療養支援教育プログラムの開発(課題名「HIV抗体陽性者の在宅療養支援教育プログラムの開発-山口県内の訪問看護ステーションを対象としたパイロットスタディー」)に関しては、教育プログラム(試案)及び調査票を作成し、山口大学大学院医学系研究科保健学専攻医学系研究倫審査委員会に審査を申請、承認を得た。その後、山口県訪問看護ステーション協議会の某支部にて調査を実施した。現在、結果分析中であり、その他の支部においても実施調整中である。これら2つの調査の準備・実施の過程においては、連携研究者らとの研究打合せ会議やメール会議、国内外のHIV/AIDS患者に対する在宅療養支援に関する文献検討や専門学会でのHIV/AIDSに関する最新情報の入手などを行った。
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