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2009 年度 実績報告書

ソフトウェアの精密/分析設計

研究課題

研究課題/領域番号 21650006
研究機関和歌山大学

研究代表者

鯵坂 恒夫  和歌山大学, システム工学部, 教授 (30175864)

研究分担者 満田 成紀  和歌山大学, システム工学部, 准教授 (10283954)
福安 直樹  和歌山大学, システム工学部, 助教 (60324993)
キーワード要求分析 / ソフトウェア設計 / 仕様記述 / 意味モデル / 情報システム
研究概要

ソフトウェアの組み立て方を与えることが中心であった従来の分析・設計方法論に比べ、よりアプリケーションの内容に即した開発プロセスに適応する新たな方法論-精密分析/設計(PA/PD)のプロダクトモデルを形成した。ドメイン依存性を認めつつ方法論として成立するための系統性を確保するため、次のような方針をとった。
・ 記述要素を機能とデータに二元化する。
・ 機能とデータを同定し構成するスキーマ(時間的・因果的構成を示す機能指向の知識表現)を定める。後述のとおりこれをサービス需給スキーマと呼ぶ。
・ スキーマの公準的な基本構成要素群から、必要性やバリエーションの起こりうるポイントを演繹的にみつけて発展させる。
サービス需給スキーマは、ソフトウェアの振舞いをサービスの需給ととらえたもので、受容者、資源、需給、要求、要求、通知というトップレベルの概念要素の組合せにより幅広いドメインに適用できる。受容者と資源はいわゆるマスタファイルを必要とするデータ要素である。受容者はサービス需給のパス確保とサービス分類への対応という観点から属性のパラダイムを定めた。資源については品目と実体、品目の階層、実体の状態という概念の組合せにより、資源データの登録・変更・抹消のパターンをとらえた。これにより、物品レンタル、時空間レンタル、流通・販売、人出作業サービスといった広い範囲の情報システムに対応できる。
サービス需給は機能要素であり、いわゆるトランザクションファイルに対応づけを記録する実現となる。下位プロセスとして予約、引当、決済があり、資源と要求の関係からいくつかの重要なプロセス状態が同定できる。次年度にむけて引続き、機能とデータのパラダイム(語彙分類)を明確にする。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] センサ情報共有のためのアーキテクチャとデータ形式標準2009

    • 著者名/発表者名
      満田成紀、鯵坂恒夫
    • 雑誌名

      人工知能学会誌 24巻

      ページ: 202-207

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アクタの相互作用に基づく要求抽出の完全性確認手法2009

    • 著者名/発表者名
      服部昇、山本修一郎、鯵坂恒夫、木谷強
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術報告 Vol.109

      ページ: 59-64

  • [雑誌論文] ソフトウェアの精密分析/設計へのプロローグ2009

    • 著者名/発表者名
      鯵坂恒夫
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術報告 Vol.109

      ページ: 29-34

  • [学会発表] ソフトウェア適応ライフサイクルとその支援手法の提案2009

    • 著者名/発表者名
      池田浩志、松山浩士、鯵坂恒夫
    • 学会等名
      情報処理学会ソフトウェア工学研究会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-11-05
  • [備考]

    • URL

      http://www.sys.wakayama-u.ac.jp/~ajisaka/

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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