大学の教員養成における地域の教育現場との連携協力に基づいたプログラム開発を行うため、平成21年度内に、以下の(1)(2)(3)の調査を行った。 (1)市原市教育委員会と帝京平成大学の連携協力下で行われる「学校ボランティア」に関する意識調査 (1)学校ボランティア実施先の小学校への聞き取り調査 (2)学校ボランティア参加による学生の意識の変容の調査 (2)児童学科の学生がもつ科学観やそこに見られる課題に関する分析 (1)科学に関する質問紙に学生が回答した結果の分析 (2)千葉県市原健康福祉センター職員による講話前後の意識変化の分析 (3)学生が作成した活動報告書に見られる文章表現の課題に関する分析これらの調査結果を集計し、平成22年度内の学会発表等に向けた分析を行っている。 (1)から、学校ボランティアが学生へ与える影響と教育現場における学生の存在意義 (2)から、学生の科学に関する受動的な姿勢や科学観の特徴 (3)から、学生の文章表現に、文意が正しく伝わらない誤表記があることやその特徴について、結果がまとめられつつある。 (3)については、基礎的な研究結果をとりまとめ、平成21年度発行の帝京平成大学紀要にて報告した。 (1)から(3)の研究成果については、平成22年度内に学会発表等を行う予定である。また、学校ボランティアやそれを支える教育プログラム、特に、論理的思考力を育成する観点から、文章表現の在り方を重視したプログラムを考案し、平成22年度内に実施予定である。
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