研究課題
若手研究(B)
本研究では、外国語学習者がメタ認知方略の指導を受けた後の学習行動を、比較的長期間に渡り質的に観察することにより、(1)学習者がメタ認知方略を習得していくには強い動機およびさらなる後押しが必要であることを示した。さらに、(2)メタ認知方略の習得を妨げている要因には、指導内容が学習習慣として定着するまでの間の強制力の不足、学習習慣への取り入れる際に感じるコスト(煩雑さ)、そして指導内容に関する理解不足であることを指摘した。続いてメタ認知方略指導において学習者同士のグループ活動を盛り込み、メタ認知方略の使用が促進されるかを量的および質的に検証し、(3)授業内外の学習行動を有機的に結び付けるようなグループ活動が、メタ認知方略の使用、ひいては学習習慣(自己調整)の形成に有用であることを明らかにした。こうした研究の関連で、(4)質的研究手法の具体的方法や有効性についてもまとめた。
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Proceedings of the Japan Association of College English Teachers (JACET) 50th Commemorative International Convention. (掲載確定)
英語リーディング指導ハンドブック(門田修平、野呂忠司、氏木道人(編著))
ページ: 273-276
ページ: 361-373