研究課題
若手研究(B)
本研究は、人物埴輪の分析・考察に基づいた、古墳時代のジェンダー構造の解明を目的とする。研究方法としては、東日本・西日本の古墳出土の人物埴輪群を対象に資料集成と観察を行った上で、古墳ごとに資料群のジェンダー分析を実施し、最終的に個別事例分析の地域間比較、および総合化を図った。その結果、人物埴輪の身体表現の中に、古墳時代におけるジェンダー化の過程の歴史的性格、すなわち異性愛規範に基づく作用と、逆にそれを超越する作用との競合的関係性が認められることを、実証的に明らかにした。
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論叢クィア
巻: 第2号 ページ: 95-107