横断的および経時的な量的データに基づく分析に取り組んだ結果、顕著な結果を得ることができず、TMT研究として研究が蓄積されてきた従来の分析枠組みに一定の限界があることが指摘された。また、インタビュー調査に基づく質的な分析に取り組んだ結果、トップ・マネジメントのマネジメントには、顕在的な組織デモグラフィ等からは見出すことが難しいコミュニケーションの質に関わる問題が重大な影響を及ぼしている可能性があり、語りや対話に焦点を当てた取り組みが必要であることが指摘された。特に、トップ・マネジメントを中心に、組織へ実践的研究を埋め込む取り組みが提案された。
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