フィリピンセブ島スラム街における虐待予防プログラムの長期的効果研究

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21730569
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 臨床心理学
• 研究機関: 山梨英和大学
• 研究代表者: 太田 沙緒梨 山梨英和大学, 人間文化学部, 非常勤講師 (90440544)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 心理教育プログラム / 中長期的評価 / 途上国支援

研究概要

フィリピン都市部にある一貧困地区で、2005年から実践されてきた不適切な養育の予防を目指した親教育プログラムの中長期的評価を行った。その結果、アウトカムは5年後も維持され、実践が難しいとされたスキルも現地の生活環境に応用されていた。さらに、現地の社会文化的背景に応じたインパクトが認められた。これらの結果から、子どものメンタルヘルスサービスが十分にない途上国での、子育て支援のための心理教育的アプローチの可能性と今後の展望ついて検討した。

研究成果

• [雑誌論文] 途上国におけるEarly Childhood Developmentプログラムの効果-教師から見た子どもの社会的情緒面での学校適応 (2011)
  • 著者名/発表者名: 冨田貴代子・青木紀久代・太田沙緒梨
  • 雑誌名: コミュニティ心理学研究 巻: 14(2) ページ: 115-131
  • 査読あり
• [雑誌論文] 途上国におけるEarly Childhood Developmentの実践-発達のアセスメントを生かす (2010)
  • 著者名/発表者名: 冨田貴代子・青木紀久代・太田沙緒梨
  • 雑誌名: 心理臨床学研究 巻: 28(4) ページ: 479-48
  • 査読あり
• [学会発表] アジア貧困地域での生活に根付いた子育て支援の方略(2)-協働的アセスメントを活かす- (2012)
  • 著者名/発表者名: 太田沙緒梨・青木紀久代・冨田貴代子・宮田真利子
  • 学会等名: 日本心理臨床学会第31回秋季大会(確定)
  • 発表場所: 愛知学院大学
  • 年月日: 20120914-16
• [学会発表] The effects of early childhood development program in the Philippines(1) (2011)
  • 著者名/発表者名: Ota, S., Aoki, K. & Tomita, K.
  • 学会等名: 13th Biennial Conference of the Society for Community Research and Action
  • 発表場所: Roosevelt University(Chicago, USA)
  • 年月日: 2011-06-17
• [学会発表] The effects of early childhood development program in the Philippines(2) (2011)
  • 著者名/発表者名: Tomita, K., Aoki, K. & Ota, S.
  • 学会等名: 13th Biennial Conference of the Society for Community Research and Actio
  • 発表場所: Roosevelt University(Chicago, USA)
  • 年月日: 2011-06-17
• [図書] 思春期の心理実践・発達心理学 (2012)
  • 著者名/発表者名: 太田沙緒梨
  • 総ページ数: 124-137
  • 出版者: (株)みらい
• [図書] 心理教育心理臨床学事典 (2011)
  • 著者名/発表者名: 太田沙緒梨
  • 総ページ数: 500-501
  • 出版者: 丸善出版
• [図書] 親の心理教育いっしょに考える家族支援-現場で役立つ乳幼児心理臨床- (2010)
  • 著者名/発表者名: 太田沙緒梨・青木紀久代
  • 総ページ数: 91-105
  • 出版者: 明石書店