本研究では、ノックアウト反応を用いて原子核におけるクラスター相関を研究することを目的とする。そこで、ノックアウト粒子検出のための半導体検出器を整備し、その性能を京都大学タンデムバンデグラフ型加速器施設においてテストした。さらに、この検出器を用いて大阪大学核物理研究センターのサイクロトロン施設において、ノックアウト反応と同じαクラスター移行反応である^<16>O(d,^6Li)反応の測定を実施した。また、400MeVαビームを用いて、^<24>Mgを標的としたα非弾性散乱の精密測定を行い、歪曲波ボルン近似に基づいて多重極展開解析を実施しクラスター状態の候補を発見した。
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