セリンプロテアーゼはコラーゲンなどの難分解性タンパク質を分解することから、産業廃棄物利用や血栓症および神経疾患への応用に期待されている。本研究では、Streptomyces omiyaensis由来セリンプロテアーゼ(SOT)をモデル酵素として、高次構造を有するタンパク質基質に対する本酵素群の認識メカニズムを明らかにすることを目的とした。RIBSシャフリング法を用いた詳細な解析により、SOTのTyr71がタンパク質基質の高次構造の認識に、Arg72がコラーゲンとの結合に、Lys217とAla221がフィブリン分解に寄与する残基であることを明らかにした。
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