本研究では弾性波速度から推定された亀裂情報から透水テンソルを推定し、岩盤水理モデルを作成することを行った。透水係数測定装置とシリンジポンプを用いてフローポンプ法にて試料の透水係数の測定方法を確立し、透水係数の拘束圧依存性の測定を行った。ここでは拘束圧は0-10MPaまでに変化させた時の透水係数の測定を行った。また、測定した弾性波速度の結果を用いて、弾性波速度から亀裂-弾性波構成則を用いて、亀裂情報を得ることを行った。本研究では複数方向の弾性波速度の分布からクラックの異方性および体積あたりのクラック密度を推定することができた。応力状態の異なる場合について比較を行った結果、推定された透水係数は実測値と比べると、透水係数の桁数は同じ水準であった。
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