本研究では、2020年頃における国民の食生活の将来予測を踏まえ、国民のライフステージに応じた食育に関する検討を行うことを目的とした。特に未成年の子どもを対象とし、調査方法は、未就学児(保育士を調査)、小・中・高等学校の児童・生徒(各教員を調査)を対象とした調査を行った。その結果、加工食品嗜好のさらなる増大、外部化、孤食化のさらなる深化、農業への理解の不足等が将来も続くことが示唆された。また教育者の立場から、保育園では給食予算の拡充、小学校では教育機関における教科横断面的な食育、中・高等学校では、外部からの食育支援の強化が必要であることが明らかとなった。
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