炎症性サイトカイン受容体等へ結合する配列と細胞を殺さずに膜へ粘着する配列とのキメラ化ペプチドにより強固に炎症を抑制する新規炎症疾患治療方法の基礎検討を実施した。 調査、検討の結果、分子標的をTNFα、TLR4、TGFβ1に絞込み、各種アンタゴニストペプチド及びそのキメラ化ペプチド候補をin vitro評価系で選抜した。TNFαアンタゴニスト配列は膜粘着配列とのキメラ化により拮抗作用増強がみられた。TGFβ1アンタゴニストペプチドの肺局所噴霧により、ブレオマイシン誘発肺線維化ラットモデルの肺組織の線維化因子等を低減させた。
|