高脂血症や高ステロール血症は動脈硬化をもたらす最大の危機因子であり、その発症には生活習慣が深く関わる生活習慣病である。動脈硬化の進展にはサイトカインが大きく関与していることから、サイトカイン産生を抑制することで動脈硬化の予防につながるものと考えられる。そこで本研究ではサイトカイン産生に働く核内転写因子NF-κBをターゲットとし、新規に相互作用する核内転写調節因子の探索を目的としている。これまでに、調節因子探索のプローブとなるNF-κBp65転写活性化部位由来ペプチドの合成を完了し、現在生体内において相互作用する分子の探索を行っている。
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