研究課題
若手研究(B)
デングウイルス(DENV)は遺伝的な差異を持つ雑多なウイルス集団として存在する。本研究ではこの点に着目し、ウイルスの解析を質的な面から見直すため、新たな観点と手法による分子生物学的な解析を目的とした。DENV感染症は二回目の感染により重症化し易い。一回目にDENVに感染した患者及び二回目に感染した患者から分離した2型DENV遺伝子配列の多様性を比較したところ、前者ではウイルスの多様性が高く、後者では低いことが明らかになった。この観察は、二次感染では効果的にウイルスが選択されている可能性を示唆する。さらに効果的なウイルス遺伝子と性状の解析方法を開発し、DENVの多様性が動的に移り変わっていくことを観察した。
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Tropical Medicine and Health, Japanese Society of Tropical Medicine. in press
Jpn J Infect Dis. 64
ページ: 109-115
Biochem Biophys Res Commun. 394
ページ: 398-404