一本鎖切断DNA修復酵素XRCC1(Arg194Trp、Arg280His及びArg399Gln)遺伝子多型と大腸がんリスクとの検討では、XRCC1 399Gln/Gln遺伝子多型が大腸がんリスク上昇と関連し、この遺伝子型を持つ者が重度飲酒者であれば大腸がんリスクの高まりがより顕著であった。二本鎖切断修復酵素遺伝子多型であるXRCC3 Thr241Met及びXRCC4についての検討では、これらの遺伝子多型と飲酒との交互作用が見られた。以上の結果は、DNA修復酵素遺伝子多型が飲酒と関連して、大腸発がんに重要な役割をはたしていることを示唆するものである。
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