ヒト月経血(月経1日目~2日目)より回収した子宮内膜細胞におけるSP(side population)細胞の存在比率をフローサイトメトリーで検討したところ、およそ2%前後のSP細胞が存在していることが明らかとなった。またSP細胞と非SP細胞を用いてコロニーフォーメーションアッセイを行ったところ、SP細胞では効率よくコロニーを形成した。以上の結果よりヒト月経血より回収したSP細胞は自己複製能の高い細胞集団であることが明らかとなった。IL-1R(interleukin-1 receptor)、SDF-1の発現を免疫染色により検討したところ、SP細胞集団においてIL-1R、CXCR4を発現する細胞がわずかに認められた。
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