研究概要 |
本研究の目的は、プラチナナノコロイド(以下CPN)の抗菌作用に着目し、抗菌蛋白質発現の関与について調べることであった。ヒト初代培養歯肉線維芽細胞(GF)、歯髄線維芽細胞(PF)、ヒト咽頭癌細胞(KB)を、CPN添加培地で培養し、抗菌蛋白質(S100A7,S100A15,クロモグラニンA)の発現と、その機序を調べた。結果、GF、PF、KB全ての細胞において、CPN添加培地で上記3種類の抗菌蛋白質の発現が確認された。また、CPNによる抗菌蛋白質発現誘導の機序について、MAPKシグナル伝達経路を調べたところ、ERK1/2、p38、JNK、及びASKの関与がウェスタンブロット法にて確認された。
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