気管平滑筋におけるGABA_B受容体の発現は確認されていたものの、その役割については不明であった。そこで、GABA_B受容体が、G_q蛋白共役型受容体(bradykinin受容体など)により制御を受けるホスホリパーゼC(PLC)及びイノシトール3リン酸(IP_3)生成を介して、気管平滑筋を収縮させるかについて検討を行った。その結果、ヒト気管平滑筋細胞のGABA_B受容体刺激により遊離したG_<βγ>サブユニットが、PLCを介してIP_3生成及び一過性の細胞内Ca^<2+>濃度上昇をもたらすことが示唆された。
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