早産した母親の搾乳開始から終了まで5g毎に採取した母乳についてクリマトクリット値を測定した。クラスター分析の結果、前乳と後乳を区分する搾乳量は、総搾乳量50g未満の場合15g、総搾乳量50g以上の場合30gであった。 早産した母親の搾乳開始から終了まで30 秒毎に採取した母乳についてクリマトクリット値を測定した。クラスター分析の結果、3つのクラスターが形成された。また各クラスター内におけるクリマトクリット値の変化から、8つのパターンが明らかとなり、複数回母乳を採取した母親の中には、同じパターンを示す母親もいたが、毎回異なるパターンを示す母親もいた。 以上より、母親ごとにクリマトクリット値を捉える必要性が確認された。また、高カロリーな母乳が必要な子どもには、母乳を3分割し、後乳、中間乳、前乳の順に与える必要性が確認された。
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