筋生検による従来の筋線維構成比の測定法は、身体への侵襲性および手技の煩雑さのため、研究や臨床検査などの限られた用途でしか実施できなかった。したがって、本研究では、速筋線維と遅筋線維とでは強縮に至る刺激周波数が異なることを利用した新しい筋線維構成比の簡易推定法を考案し、動物を用いた基礎実験によってその有用性を検討した。本手法によって、加齢や運動不足、寝たきり、筋力トレーニング等、日常生活中の筋線維構成比の変化を低侵襲かつ簡便に知ることができた。これらの成果は国内・国外の学会で発表され、国際ジャーナルへの投稿も予定されている。
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