球面をファイバーとする可微分ファイバーバンドルの分類問題について研究した。筆者は2次元球面上の奇数次元球面をファイバーとするファイバーバンドルの「代数的障害類」を定義し、ファイバーが7 次元以上で、障害類が消えているならば、そのファイバーバンドルが自明になっていることを示した。また、ファイバーが5次元で、障害類が消えているならば、そのファイバーバンドルは2次元球面の埋め込みの族と、ある離散アーベル群の元によって具体的に表示されることを示した。これによって、ファイバーバンドルの分類が、代数の問題と埋め込みの族の分類問題に帰着された。
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