研究課題
研究活動スタート支援
口腔内消化は味覚の感知や上部消化管への栄養素供給を介して、様々な生体応答を引き起こすが、甘味の感知が糖代謝制御に果たす役割は不明である。そこで、健常日本人男性の摂食時のGLP-1分泌動態を検討した。すると予想に反し、GLP-1分泌は血糖上昇に先行せず、甘味料ではGLP-1分泌を惹起しなかった。これらの結果から、早期のGLP-1分泌には舌での甘味感知よりも、口腔内消化による上部消化管内の栄養素刺激が重要であることが示された。