J-PARCにおいてハドロン質量の起源を研究するため、J-PARC E16実験を提案しており、そのためにシリコン飛跡検出器(STS)およびGEM飛跡検出器(GTR)が必要である。本研究ではSTSをGSI研究所のCBM実験と共同開発した。プロトタイプを用いたビーム試験によって基礎試験を行った後、チェンバーや回路の設計・製作また必要な周辺機器を用意した。本番用チェンバーを完成させ、テストビーム実験を行って性能が十分であることを確認し、J-PARC E16実験へインストールした。GTRについても製造・インストールを行った。設計強度のビームを用いた試運転を行う事ができたので、解析をすすめる。
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