Auxetic 構造を付与した臼蓋カップと模擬骨界面の繰返し負荷下における損傷挙動をAE 及びIR を用いて実験的に検討した界面端部の特異応力場の消失条件を満たす,2 次元Auxetic 構造の構造因子の決定手法を構築した.2 次元Auxetic 構造と模擬骨の接合体の圧縮試験を実施し,特異性消失モデルにおいて界面端部からのはく離発生を抑制し得ることを示した.そして,Auxetic 構造を適用した臼蓋カップの繰返し負荷試験中のAE 発生数は極めて少なく,試験後の光学顕微鏡観察によっても顕著なはく離は観察されなかった.従って,Auxetic 構造により界面端部からのはく離は抑制された.
|