近年我々は、垂直配向グラフェン(VG)/ダイヤモンド半導体接合界面で、光照射により接合の電気伝導度が極めて大きく変化し、変化後の抵抗値が光の遮断後も不揮発記憶される事等を初めて見出したが、本研究ではこのVG/ダイヤ接合で生じる巨大光伝導度変調機構の解明と新規光デバイス応用を試みた。主要な成果として、(1) VG/ダイヤ界面構造をTEM測定等により明らかにすると共に、光伝導度変化が(光+)電場による酸素イオン等の移動を介した界面の酸化-還元により引き起こされている事及び、(2) VG/ダイヤ接合が新規脳機能模倣イメージセンサや画像認識(光演算)デバイスとなるという事を示した。
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