研究課題/領域番号 |
21H01454
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
力石 真 広島大学, 先進理工系科学研究科(国), 教授 (90585845)
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研究分担者 |
瀬谷 創 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (20584296)
大山 雄己 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (20868343)
藤原 章正 広島大学, IDEC国際連携機構:PHIS, 教授 (50181409)
原 祐輔 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (50647683)
塚井 誠人 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 准教授 (70304409)
布施 正暁 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 准教授 (70415743)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 都市計画 / 歩行者 / 制度設計 / 交通計画 / 交通行動 / 正の外部性 / コミュニケーション / 社会ネットワーク |
研究成果の概要 |
研究期間中に実施した主な研究内容は以下の3点である.第一に,オストロムが提案するコモンズ論の中で記述される正の相互作用を地域公共交通の文脈に援用する枠組みを考案し,ヒアリング調査を通じてその妥当性を確認した.第二に,活動参加がもたらす正の外部性の別の事例として社会ネットワークの発展を取り上げ,社会ネットワークの内生的形成過程を記述する調査・モデル・シミュレーション手法を提案した上でそれらの実践の場における活用方法について検討を加えた.第三に,歩行者密度の増加に伴う負の外部性だけでなく,歩行者が街路空間上に滞在することにより生じる正の外部性を考慮した歩行者行動モデルを開発した.
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自由記述の分野 |
土木計画学・交通工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,マクロな制度設計からミクロな街路空間上の相互作用までを含む統合的研究が正の外部性を中心においた都市・交通システムのデザインにおいて重要であることを示した.学術的な観点からは,ミクロな歩行者のモデリング,街路空間での活動を通じた社会ネットワークの形成,成熟した社会ネットワークを前提とした公共財の自発的供給といった形でミクロ-マクロリンクが存在していることを示した.また,以上に見た社会システムの複雑性を捨象した物事の理解がインフラの価値の過少推計につながってしまう恐れがあること等を示した点が本研究の社会的意義といえる.
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