今後の舶建造分野における大型化や軽量化による輸送効率向上および燃費向上,あるいは新燃料(LNG,水素,アンモニアなど)の使用による大幅なCO2排出量削減などが検討されており,高性能材料の適用拡大が強く求められている。大型船舶は過酷な環境で稼働するとともに400mに達する大型溶接構造物であるため,高品質化と生産性向上とのこれまでにない高いレベルでの両立が必要不可欠になっている。本研究では,ホットワイヤ法とアークおよびレーザ熱源とを組み合わせた新しい溶接法を開発・適用し,上記課題に対して検討を行い,今後の日本造船業界に資する,これまで以上に効能率かつ高品質な溶接施工技術を実現することができた。
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