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2023 年度 研究成果報告書

階層的構造を利用したイオン伝導の力学応答機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21H01997
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分35020:高分子材料関連
研究機関北陸先端科学技術大学院大学

研究代表者

長尾 祐樹  北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (20431520)

研究分担者 原 光生  名古屋大学, 工学研究科, 助教 (10631971)
山本 勝宏  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30314082)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード触力覚センサ材料 / 生体模倣 / 機械的負荷応答 / 圧力依存性 / リオトロピック液晶性 / イオン伝導 / 高次構造 / 分子組織化
研究成果の概要

本研究では、リオトロピック液晶性によって組織化するスルホン化ポリイミド膜が膜面に対して垂直方向に加えた機械的負荷で、イオン伝導性の応答の有無およびそのメカニズムを検討した。開発した測定装置を用いて、プロトン伝導の抵抗が圧力とともに線形に増加することを確認し、特に従来の材料より一桁高い感度24 MPa^-1を示す膜を見出した。スルホン化ポリイミドの構造や側鎖のイオン種によって応答が異なることがわかった含水下での組織化の構造周期性の向上や修復性がイオン伝導度の感度と応答性を高めた結果であり、リオトロピック液晶性を活用した新たなセンサ材料の開発が可能となった。

自由記述の分野

高分子

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、スルホン化ポリイミド膜のイオン伝導性が機械的負荷に応答することについて、リオトロピック液晶性を用いた分子組織化を用いた、生体に近い触力覚センシング技術を切り開いた点で学術的意義を持つ。特に、高次構造の周期性がイオン伝導性の抵抗変化や感度に影響を与えることを見出した知見はインパクトがある。社会的には、この知見はより生体に近いメカニズムを有する触力覚センサなどのウェアラブルデバイスやヘルスケアアプリケーション、人間の皮膚のような高感度かつ自己修復可能なセンシング材料の実現が期待され、未来のロボティクスや医療技術に革新をもたらすことが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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