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2023 年度 研究成果報告書

新規ワクチンアジュバント探索を志向したTLR4の細胞内動態解析システムの構築

研究課題

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研究課題/領域番号 21H02080
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
研究機関大阪大学

研究代表者

樺山 一哉  大阪大学, 放射線科学基盤機構, 教授 (00399974)

研究分担者 狩野 裕考  東北医科薬科大学, 薬学部, 助教 (40774279)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード自然免疫 / TLR4 / スフィンゴミエリン / スフィンゴ脂質 / リポ多糖 / エンドトキシン / パイロトーシス / ライブセルイメージング
研究成果の概要

本研究では、TLR4リガンドのサイトカイン産生経路を検証するため、ライブセルイメージング技術とフローサイトメトリーおよびプロモーター活性評価系を用いて、各種検討を実施した。その結果、大腸菌由来LPSと紅色細菌由来LPSにおいて転写因子の活性上昇が前者では刺激濃度依存的に確認され、後者では見られないという明確な差異を確認した。また目的であった新規TLR4リガンドの探索結果として、脂肪酸鎖長が12であるスフィンゴミエリンSM-C12を見出し、これが免疫細胞においてTLR4リガンドとして結合後にインフラマソーム関連分子を生成し、その後パイロトーシスも惹起する新たな分子であることを発見した。

自由記述の分野

脂質生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果は現在論文投稿中であるが、新規のTLRリガンドの発見というところで、学術的意義が高い。また、今回見出された分子であるSM-C12は、通常の哺乳動物細胞には見出されておらず、細菌などに存在する可能性が高い外来性の分子である。どの外来種に多く存在するのか詳細な報告は成されておらず、今後の調査が重要となる。また上記分子が、ヒトにおいて正常時には未発現、疾患に応じて発現するなどの現象が見出されれば、感染症や糖尿病における炎症状態などの治療ターゲットとして、大きな社会的意義を持つと思われる。

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公開日: 2025-01-30  

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