核酸系化合物であるAngustmycin (AGM)の生合成遺伝子クラスターを同定し、生合成経路の全容を解明した。その過程で、新規脱水酵素であるAgm6が、2-fluoroadenosineに対しても活性を持つことを明らかにした。Agm6の立体構造を元にした考察により、基質認識を拡大させた変異酵素を作出し、2-fluoroadenosineへの活性が向上する変異としてT61AとT61S変異を発見した。特に、変異導入によって活性が向上した2-fluoroadenosineと2-chloroadenosineについて、目的のexo-glycal環構造を持つ新規核酸系化合物を単離することに成功した。
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