• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

酸化還元状態に厳密に留意した植物型Fdと光合成蛋白質との複合体構造解析

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21H02417
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分43020:構造生物化学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

栗栖 源嗣  大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (90294131)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード構造生物学 / 光合成 / 電子伝達 / 金属蛋白質 / レドックス代謝
研究成果の概要

本研究では過渡的に形成する電子伝達複合体を対象に3つの項目で研究を遂行した。1)緑藻型光化学系I複合体(PS1:LHC1)とGa置換Fdとの複合体については,3状態での構造解析を行いGa置換Fdの結合前と後での構造変化やサブユニットの結合・解離について新しい発見があった。2)シアノバクテリア型光化学系I(PS1)とGa置換Fdとの複合体構造の高分解能化,については当初の目論見通り1.97Aという非常に高分解能での解析に成功した。3)還元状態にしたNative Fdと配位子置換再構成HydA1(odt型)との複合体構造解析ついては,技術的な困難もあり構造解析には至らなかった。

自由記述の分野

構造生物化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

高度化してきた再構成金属タンパク質の活用をベースに,原理的に不可能と考えられてきた「酸化型」と「還元型」とで形成する活性型複合体の精密構造解析を行った。具体的には,2種類の光化学系IとFdとの構造解析を高分解能で行い,構造決定が待たれている緑藻型のFd依存性[FeFe]ヒドロゲナーゼの構造解析にも同様の方法を展開した。前者については,想定通りの結果を得て論文発表を行ったが,緑藻型[FeFe]ヒドロゲナーゼについては結晶化することができなかった。結晶化不要のCryo-EMに切り替えて活性型構造解析を展開している。本研究により,Redox状態を厳密にコントロールすることの重要性を示すことができた。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi