高度化してきた再構成金属タンパク質の活用をベースに,原理的に不可能と考えられてきた「酸化型」と「還元型」とで形成する活性型複合体の精密構造解析を行った。具体的には,2種類の光化学系IとFdとの構造解析を高分解能で行い,構造決定が待たれている緑藻型のFd依存性[FeFe]ヒドロゲナーゼの構造解析にも同様の方法を展開した。前者については,想定通りの結果を得て論文発表を行ったが,緑藻型[FeFe]ヒドロゲナーゼについては結晶化することができなかった。結晶化不要のCryo-EMに切り替えて活性型構造解析を展開している。本研究により,Redox状態を厳密にコントロールすることの重要性を示すことができた。
|