ロドプシンは、多様な生物に存在する光受容膜タンパク質の総称で、光エネルギー/情報変換体として多様な生命機能に関わるとともに、人為的な光操作分子として光遺伝学で利用されている。本研究は、ロドプシンとは何か?という根源的な問いに答えるべく、「ロドプシン基底関数の理解と利用」を目的として行なった。具体的には、ロドプシンの「①探索、②解析、③操作」の3項目の研究に取り組み、多くの成果(原著論文20報・総説・解説12編など)を得た。これにより、ロドプシンとは何か?という基礎的理解に加え、ロドプシンを用いた光操作ツールの開発という応用的利用面でも成果をあげ、国内外に大きなインパクトを与えた。
|