申請者は新規ニューロペプチドB/W (NPB/W)の1受容体(NPBWR1)を発現する扁桃体中心核のニューロン(NPBWR1ニューロン)が社会行動時の個体識別およびその際のソーシャルディスタンスと社会性に重要な役割を果たしている可能性が示唆された。実際に、NPBWR1ニューロンを薬理遺伝学的に操作することにより、このニューロンの人為的興奮が新奇個体への社会性を亢進させる一方で人為的抑制は社会性を低下させた。さらにヒトNPBWR1遺伝子のSNP(Y135F)によって、CeAニューロンの活動性が制御されることによって新奇個体に対する社会行動が変化する可能性が考えられる。
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