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2023 年度 研究成果報告書

TRPチャネル/ANO1複合体の生理的意義・構造の解明とヒトへの応用

研究課題

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研究課題/領域番号 21H02667
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分48020:生理学関連
研究機関大学共同利用機関法人自然科学研究機構(機構直轄研究施設)

研究代表者

富永 真琴  大学共同利用機関法人自然科学研究機構(機構直轄研究施設), 生命創成探究センター, 教授 (90260041)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードTRPチャネル / ANO1複合体 / カルシウム
研究成果の概要

(1) マウス脳のミクログリアがTRPV4で脳内の温かい温度を感知して運動を亢進させている。(2) 蚊やマウスの唾液がTRPV1, TRPA1機能を阻害して鎮痛効果をもたらす。(3) マウスの温度依存性行動をThermal Gradient Ringで解析した。(4) 温帯と熱帯の蚊のTRPA1のアミノ酸比較から温度感知に関わるアミノ酸を同定した。(5) TRPV3が表皮ケラチノサイトで温かい温度感知に関わっている。(6) TRPV4とanoctamin1の機能連関が発汗に関わっている。(7) TRPV1とanoctamin1の機能連関が炎症性疼痛の発生に関わる。

自由記述の分野

分子細胞生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

多くの動物種の温度感受性TRPチャネルが生物のさまざまな温度依存性活動に関わっていることを明らかにした。そして、温度感受性TRPチャネルの温度感知機能の構造基盤の一部を明らかにした。それは、以下のことにつながる。(1) 新たな鎮痛薬の開発、(2) 身体中の細胞、組織が温度を感知しているという新しい概念の創出、(3) Thermal preferenceとthermal avoidanceが異なることの説明、(4) 新たな制汗剤の開発。
温度生物学に多くの新知見が加わった。

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公開日: 2025-01-30  

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