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2023 年度 研究成果報告書

iPS細胞の中間体を利用したリプログラムング機構の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 21H02678
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分48040:医化学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

久武 幸司  筑波大学, 医学医療系, 教授 (70271236)

研究分担者 福田 綾  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (50436276)
西村 健  筑波大学, 医学医療系, 教授 (80500610)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードiPS細胞 / X染色体の再活性化 / KLF4 / Osr2 / E2F / 転写 / クロマチン
研究成果の概要

我々は,リプログラミングが一時停止した iPS細胞の中間体(Paused iPS細胞)を誘導できることを既に報告した。本研究では,このPaused iPS細胞を利用してリプログラミングの分子機構を解析した。具体的には,1)間葉上皮転換(MET)の際にOsr2の低下が重要な役割を果たすこと,2)レトロウイルスサイレンシングでILF2とILF3が翻訳段階で作用すること,3)メス細胞でのX染色体の再活性化(XCR)はテロメア近傍から開始し,KDM1Aが関与すること,4)E2F4がリプログラミングの早期には抑制,後期には促進効果を持つことを明らかにした。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

iPS細胞の中間体(Paused iPS細胞)の解析から,間葉上皮転換(MET)でのOsr2の役割,レトロウイルスサイレンシングでのILF2とILF3の作用,X染色体の再活性化へのKDM1Aの関与,E2F4のプログラミングへの影響などを明らかにした。この研究から明らかになった分子機構に関与する因子群はリプログラミング効率に影響する。各因子に作用するシグナル伝達系を薬物等によって操作することにより,高い多能性を有するiPS細胞を効率良く誘導する方法に繋げることが可能になり,iPS細胞の再生医療への実用化を促進することができる。

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公開日: 2025-01-30  

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