研究課題
基盤研究(B)
細胞膜を構成する脂質は、バリア機能やシグナル伝達制御をはじめ多くの重要な役割を担う。しかしながら、その恒常性制御についての詳細は明らかになっていない。本研究では、主に脂質輸送制御機構およびシグナル伝達制御の観点からそのメカニズムの解明を目指し、新たな脂質輸送タンパク質の同定や、細胞膜脂質の新規プローブおよびバイオセンサーの開発によって、動的な細胞膜脂質制御機構の一旦が明らかになった。
細胞生物学
細胞膜は、バリア機能や細胞内外のシグナル受容・伝達など、細胞の生命活動に必須な様々な役割を担う。その主要構成分子である脂質はそれら生理機能の制御の中心的役割を担っており、その制御破綻が種々の疾患に関与することからもその生理的重要性は明らかである。本研究により明らかになった知見は、細胞膜が担う様々な現象のさらなる理解や疾患機序解明、さらには新たな治療薬開発などに結びつく可能性が期待される。