研究課題/領域番号 |
21H02724
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
高島 英造 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 准教授 (50366762)
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研究分担者 |
カレトン リチャード 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 教授 (10503782)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | マラリア / 免疫回避 |
研究成果の概要 |
マラリア感染赤血球表面抗原が相互作用する宿主タンパク質を、コムギ無細胞系を用いて合成した宿主タンパク質ライブラリーから網羅的に探索した結果、TLRと相互作用するヒトタンパク質との結合を見出した。当該ヒトタンパク質はゲノム中に8種類のパラログを有していたため、8種類全部のタンパク質をh-RIP1~8と名付けた。コムギ無細胞系で8種類のh-RIPタンパク質を合成し、SPRのシングルキネティクスアッセイを用いてマラリア感染赤血球表面抗原との結合様式を生化学的に解析した。その結果それぞれのh-RIPは固有の親和性(KD = 1 × 10-7 M 程度)で相互作用を行うことが明らかになった。
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自由記述の分野 |
寄生虫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熱帯熱マラリア原虫は様々な原虫タンパク質を感染赤血球の表面に表出することで血管内皮細胞の表面に結合したり、免疫細胞と相互作用するなどして宿主の様々なレベルの免疫機構から逃れることが知られている。本研究ではそのような感染赤血球表面の原虫タンパク質が相互作用する自然免疫に関わる分子を新たに同定した。マラリア原虫が宿主免疫から逃れる機構の一端を明らかにすることができた。
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