研究課題/領域番号 |
21H02963
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中江 進 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 教授 (60450409)
|
研究分担者 |
生谷 尚士 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 助教 (40513718)
森田 英明 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 免疫アレルギー・感染研究部, 室長 (90365320)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | アレルギー / 気管支喘息 / サイトカイン |
研究成果の概要 |
プロテアーゼアレルゲン(papain)によって気道上皮細胞から誘導されたIL-33は、肺内のCD11c陽性細胞からIL-17Bを誘導することが明らかになった。IL-17BとIL-25の共通な受容体であるIL-17RBを発現する細胞は、肺内ではILC2、樹状細胞及びマクロファージであった。IL-25はILC2を活性化するのに対し、IL-17BはILC2を活性化しない。一方、IL-17BはIL-17RBを発現する樹状細胞を活性化することで、papainによる気道炎症に関わることが明らかになった。
|
自由記述の分野 |
アレルギー学、免疫学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、新たに、IL-33によって誘導されるIL-17Bの生理作用及び喘息様気道炎症の病態形成との関わりを明確にすることにより、喘息の炎症誘導に関わるサイトカインネットワーク機構の解明といった基礎免疫学の分野での学術的な意義に加え、喘息の発症のメカニズムの全容解明に貢献できることが期待される。また、その成果は、抗体医薬等の治療薬の開発といったアレルギーの予防・治療法の開発の基盤提供につながると期待される。
|