研究課題/領域番号 |
21H03000
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
江口 英利 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90542118)
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研究分担者 |
石井 秀始 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教授 (10280736)
小林 省吾 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30452436)
野田 剛広 大阪大学, 医学部附属病院, 講師 (50528594)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | miRNA / 膵癌 / 薬剤感受性 / 放射線感受性 |
研究成果の概要 |
ゲムシタビンベースの術前治療を施行した膵癌切除症例を、効果良好群と効果不良群の2群に分類し、術前治療前に採取した末梢血エクソソームから抽出したmiRNAを用いて、miRNAマイクロアレイと機械学習により治療効果に関連するmiRNAを同定した。効果良好群の選別に6種、効果不良群の選別に3種のmiRNAを使用することが最良の組み合わせであることを明らかにした。さらに、膵癌の放射線治療耐性にかかわるmiRNAも別途同定し、放射線治療感受性の予測に応用可能であることを証明した。以上の知見は、miRNAを用いた治療効果予測および治療効果改善が、実臨床上も実現可能であることを示唆している。
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自由記述の分野 |
消化器外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌細胞が抗癌剤耐性を獲得することは大きな問題であり、エピジェネティックな変化がその耐性機序に関係することを証明できたことの意義は大きい。本研究では、癌ゲノム診断(遺伝子パネル検査)では検出不可能な、癌細胞のエピジェネティックな変化をmiRNAの観点から明らかにし、さらには治療効果を予測しうる具体的方法を確立したことにより、実臨床での活用が大いに期待される。さらには放射線治療の感受性を予測するための方策として、キーとなるmiRNAを同定し得たことは、放射線治療をすべき患者さんの同定や、さらには放射線治療の効果増強にも応用可能であり、臨床的意義も大きい。
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