正常子宮内膜にも一定の頻度で癌遺伝子変異が入っていること、PIK3CAがspheroid形成に重要な役割を担っていることが明らかとなった。spheroidはstem-richな集団と考えられるため、正常内膜では、内膜stem cellへのPIK3CA遺伝子変異が入っている可能性が示唆され、閉経期までに渡り旺盛な再生増殖を示す内膜のbiologyや癌化過程の一翼を担っている能性がある。これらの結果は、臨床的には月経や着床という子宮内膜の生理的な異常や疾患との関連性を探求する研究に応用したり、変異と内膜癌化の関連性を探究することで、発がんリスクのスクリーニングに役立てる研究にも繋がる可能性がある。
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