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2023 年度 研究成果報告書

転写因子Scleraxisによって制御される筋骨格システムの統合的理解

研究課題

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研究課題/領域番号 21H03107
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分57010:常態系口腔科学関連
研究機関広島大学

研究代表者

宿南 知佐  広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (60303905)

研究分担者 隅山 健太  国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (00370114)
樋口 真之輔  神戸大学, 附属学校部, 附属中等教育学校教諭 (20847131)
吉本 由紀  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (40735304)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード腱・靱帯 / Scleraxis / エンハンサー / 遺伝子改変動物 / Sox9
研究成果の概要

本研究では、トランスジェニックマウス胚を用いたレポーターアッセイによって、Scxの腱・靱帯特異的転写制御を担うエンハンサー領域を遺伝子の下流に同定した。ScxCre knock-inマウスと交配したRosaTomatoマウスを用いた系譜解析では、腱・靱帯だけでなく、成長板、一次海綿骨、皮質骨などにもScxを発現する細胞集団が存在することを見出し、Scx欠失マウスやSox9発現領域でScxを欠失したマウスではアキレス腱付着部の形成不全や骨量が著明に減少することを明らかにした。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

筋骨格システムは、basic helix-loop-helix型の転写因子であるScleraxis(Scx)が発現する腱・靱帯によって統合されている。本研究では、Scx遺伝子の時空間的発現制御に関わるエンハンサーを同定し、筋骨格システムにおいてこれらの遺伝子を発現する細胞系譜を明らかにした。また、Scx欠失マウスの解析によってScxの個体レベルでの機能を解析した。得られた研究成果は、筋・骨コンポーネントの連結の要となる腱・靱帯で発現するScxを基軸とする生命現象の統合的理解を深め、損傷すると修復が困難な腱・靱帯の再生技術の基盤を構築することに寄与すると期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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