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2023 年度 研究成果報告書

最も少ない労力で行える溺死の補助診断検査:法医実務に合わせた最も効果的な活用法

研究課題

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研究課題/領域番号 21H03215
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分58040:法医学関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

湯川 修弘  宮崎大学, 医学部, 教授 (30240154)

研究分担者 柿崎 英二  宮崎大学, 医学部, 准教授 (70284833)
新川 慶明  宮崎大学, 医学部, 助教 (40625836)
園田 愛  宮崎大学, 医学部, 助教 (10762122)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード法医学 / 死因究明 / 溺死の診断 / 珪藻 / 水棲細菌 / 壊機法 / 分子生物学的手法
研究成果の概要

水に棲む微生物を指標として溺水を証明する試みは,1904年以来報告されてきた。その後,1950年代に入り肺に吸引された珪藻だけでなく,肺の血管を介して血中に侵入した珪藻を検出することこそが溺水の証明に最も重要であると提案された。しかし,1960年代に入るとこれに矛盾する報告も度々示され,現在もその議論は続いている。我々は主な原因としてフラスコの偽陽性検出が強く関係していると考えて,その根拠をこの研究で明らかにした。また従来の検査方法の簡易化・迅速化に加えて,珪藻検査を行っても充分な結果が得られない場合に,法医実務に合わせて最も少ない労力で効果的に活用できる新たな検査方法も提案した。

自由記述の分野

法医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

プランクトン検査は法医実務上,非常に重要な検査であり,溺れた際に川や海の水を肺に吸引した可能性を示唆する。しかし,検査に対する信頼性は,国や施設によって様々である。我々はその原因の1つを実験的に明らかにした。さらに肺以外の諸臓器から検出される珪藻の数は,従来言われているよりもずっと少ないことも報告した。また珪藻を含めてあらゆる微細藻類を分子生物学的に検出するための基盤的実験も継続して実施し一定の進展が得られた。さらに,水中の細菌を対象とした検査方法は,従来の検査の代替法あるいは補強する検査として実務レベルで効果的に活用できることを示した。このように溺死診断検査法のさらなる発展に貢献できた。

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公開日: 2025-01-30  

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