既存のIPv4インターネットからIPv6インターネットへの移行が進んでいる。IPv6ではアドレス空間が広大なため、ネットワークスキャナーは対象となるIPアドレスを得ることが難しい。同様に、スキャナーを検出するセンサーネットワークにおいてもスキャンが到達しない問題がある。本課題では、センサーアドレスを積極的に広報することで、より多くのスキャンを検出する手法を確立した。これにより、ホスト上の新たな脆弱性が発見された際に、実際の攻撃が始まる前兆である大規模ネットワークスキャンを検出することが可能となった。検出されたスキャンは管理者に対して防御のための重要な事前情報となる。
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